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フェイズ ターンの進行における局面。 以下の5つのフェイズの総称。 メインフェイズ・セカンドフェイズ・クリンナップフェイズ・手札補充フェイズ・マーケット補充フェイズ
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転入生。関西弁に似た方言を使って話す。歌が上手い。 特技は、いつでもどこでも立ったままでも眠れること。 魔法を使えます 人間界では内緒にしていたが、幼少時代から魔法を勉強していた。 理由は、只原家に宿る悪魔、フェイトを封印するため。 フェイトとの関係 只原家にはフェイトという悪魔がまとわりついていたが、幼い頃の優には手出しをしていなかったみたい。 ある日突然、優の中にフェイトが入り込み、優の家は引越し。優は地下室に閉じ込められてしまい、そこで魔法を会得したらしい。 そして優はフェイトを自分の中に封じ込めたが、天魔界での戦いの末、声を失ってしまった優は魔法の力も失い、フェイトは再び野放し状態となってしまうのだった。 フェイトと優の存在が入れ替わる際、フェイトが優の代わりに表へ出るときは即座に変身し何の問題もないのだが、フェイトが優に戻るときは、優はフェイトへの拒絶反応を起こす。変身はフェイトの意思で行われるらしく、優がどんなに表に出たくてもフェイトが優の中に戻らない限り優は外には出られないのである。また、どちらが表に出ているあいだも優とフェイトの間では会話ができる。そして、フェイトが表に出て起きているときはその中の優も眠れないらしい。 浅野中央ビルディング後、充矢を連れて空を飛んでいたフェイトが何の前触れもなく気を失い、落下しながら優に戻った。その直後、優は声を取り戻し、フェイトとも分離したが、理由・原因は未だよくわかっていない。ただ、優に憑いていたはずのフェイトは大怪我をしてミルキーたちの元に人間になって帰って来て、大天使ユイと戦闘してきたと言う。 浅野結衣との関係 優は、大天使ユイが入り込む前の、本来の浅野結衣に接触していた数少ない人物の一人。 幼少時代にいじめられていた結衣を優がかばったのがはじまりで、仲が良かったという。 しかし、優はよく覚えていない。 幼い日のことを夢によく見るが、それには何か暗示的なものや意味があるのではないかと疑っている。 妹尾薫子・妹尾麗子との関係 高花学園に転校初日、優に初めて声をかけたのが妹尾姉妹。 歌が得意と知った途端、歌を聴かせてと迫ったらしい。 双子の熱烈なアプローチに優もたじたじだが、彼は彼なりに薫子と麗子を大切に想っている。 歌手になる夢もフェイトの封印もそっちのけで、自らの声を代償にして死んでしまった姉妹を蘇らせた。
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曲名 アーティスト フォルダ 難易度 BPM NOTES/FREEZE(SHOCK) コンフェイト*コンチェルト ここなつ Produced by U-ske A3/GP 激14 142 582/24 STREAM VOLTAGE AIR FREEZE CHAOS 85 71 45 25 88 踊譜面(10) / 激譜面(14) 譜面 動画 https //www.youtube.com/watch?v=lCrPLqjF0l8 (1P x3.75, NOTE 2P x3.75, NOTE, REVERSE) 解説 2023/12/21追加。コナステ版「DanceDanceRevolution GRAND PRIX」との連動で先行プレー可能になる特典曲。 DDR GPのベーシックコース加入&『スペシャル楽曲パック feat.ひなビタ♪ vol.1』を購入でプレー可能。 コメント コメント(感想など) 最新の10件を表示しています。コメント過去ログ?
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フェルキェイト 登録日:20??/??/??(日) ?? ?? ?? 更新日:2013/11/04 Mon 02 13 02 ▽タグ一覧 テルミノ銀河系 メインサイト惑星ページあり ロケーション 惑星 惑星絵あり 監視者輩出惑星 第二種惑星 全景画像(G-ma氏描画) 天体名 惑星フェルキェイト 所属銀河 テルミノ銀河系 サイズ その他 出身種族 エリジェルオン・フェニアキスフェルニクスドルドン メインページリンク こちら 概要 テルミノ銀河系、セルゲイ腕側に位置する大型惑星。 惑星の平均気温で100度以上、極地に行っても50度を気温が下回らないと言う灼熱の惑星である。そんな高温惑星で高温を直接取り込んで暮らす術を身につけたザイオロードが、フェルニクスだ。 植生は極地に限定的に存在する。 惑星の半分近くはいつ火山のマグマが噴出してもおかしくなく、マグマオーシャンも多数あり、その環境は苛酷である。都市もないことはないが、居住するエリジェルオン・フェニアキス種は数が少ない上、マグマオーシャンに隠れて宇宙から区別するのは難しい。 また、ここも惑星イグダーラを巻き込んだ超宙域の影響を受けているが、イグダーラほどに大きな影響は受けていないようだ。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -GDW世界 白銀の賢者分室 GDW メインページ
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フェイ ペット説明 よちよち、よちよち。早くは走れないけど、サンタさんの荷物運びを手伝うよ 初期ステータス HP SP 攻撃力 防御力 33 1 5 0 魔力 魅力 運 素早さ 0 6 2 3 火 水 風 土 27 0 3 3 技・魔法スキル スキル名 使用SP 第1スキル名 - 第2スキル名 - 第3スキル名 - 適正装備 装備箇所 装備適正 武器 不明 左手 不明 頭 不明 上 不明 下 不明
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1 シンがマユと共に外から帰ると同時に両親から呼ばれた。シンはこの間マユと店の品を弄ったのがバレたのかと内心ビクつきながら居間に入ると、母親の横に黒い着物を着た金髪の少女が座っていたのだ。顔も整っており、に綺麗子だとシンは思った。しかし、シンは自らと同じ赤い瞳に何処か生気が無く感じた。 「シン、マユ。今日から家族になるフェイトちゃんよ。年はシンの3つ上ね。仲良くしなさい」 「フェイトです。本日からお世話になります」 フェイトは二人にきちんとした発音の日本語でそう言うと深々と頭を下げた。後でシンが聞いた話だが、フェイトは容姿が整っていたので、本来上級階級の者に売られる予定だったので、一通りの日本語や礼儀作法を習わされたらしい。 「わぁい。フェイトお姉ちゃんって呼んで良い?」 「……はい、お好きにお呼びください」 無邪気にフェイトに抱き着いたマユ。フェイトは一瞬驚いた様な顔をしたが、微笑みながらマユを見つめる。 「シン、見た目でわかるだろうが、彼女は西欧人だ。将来の為に彼女に向こうの言葉や文化をいろいろと教えてもらいなさい」 シンの父親の言葉に反応したのか、フェイトは顔を上げてシンに頭を下げた。シンは何だか気恥ずかしくなり顔を反らした。 その日の夜半、シンはトイレに行きたくなって寝室を出た。暗い廊下を恐る恐る歩いて行き、用を済ませ、部屋へ戻ろうとした時にシンは誰かが泣くようなを声を聞き取った。 シンがその声に導かれる様に歩いて行くと、とある一室―――フェイトに与えられた部屋からその声が聞こえていた。 シンが襖の隙間から部屋の中を覗くと、やはり、フェイトが泣いていた。 「どうしたの? 何処か痛いの?」 シンは襖を思いっきり開けて室内に駆け込み、フェイトの眠る布団の横に座って彼女の顔を心配そうに見つめた。 フェイトは首を横に振り、ただ、寂しい、怖いとだけ呟いた。10歳を過ぎたばかりの少女がたった一人で異国に連れてこられたのだ、不安じゃない訳がない。そんなフェイトの顔を見て、何故か胸の奥が締め付けられる様な、言葉で表せないモヤモヤとした感覚がシンを襲った。 「大丈夫、フェイトちゃんのこと、僕が守ってあげる。ずっと一緒に居てあげるから安心してよ」 気が付けばシンはフェイトの手をギュッと握ってそう言っていた。何故かはわからないが、彼女には笑って欲しい。シンはそう思った。 「……ずっと?」 暫く潤んだ瞳のままシンを見つめていたフェイトはゆっくりと口を開いた。 「うん、ずっと一緒。フェイトちゃんは家族だもん」 即答だった。 シンの笑顔が眩しく感じたフェイトはそのまま抱きついて再び泣き出した。先程とは違い、それは安心して緊張の糸が切れたから流れ出た涙だった。 それが解らずにシンはどうすればいいのかと無意味に室内を見渡したり、空いている両手を無意味に動かしたりと慌てたが、最終的にシンはフェイトを抱き締め返していた。 親は子供がどんな理由であれ泣いていれば抱き締めてあやしてくれる。シンはそれを覚えていたのだ。 「フェイトちゃん。朝よ~、起きなさい―――あら」 フェイトを起こしに部屋へと入ったシンの母は布団を見て目を見開いたが、すぐに慈愛の瞳でその布団を見つめた。 「おい、シンが居な」 シンが自分の部屋に居なかったので、母に知らせようと、急ぎ足でフェイト部屋へ入ってきたシンの父も口を押さえる。 「フェイトちゃん、シンと仲良く出来るか心配でしたけど、大丈夫そうですね」 二人に布団をかけ直したシンの母は音を立てないように立ち上がるとシンの父にひそひそと話しかけた。 「そうだな、これなら心配なさそうだな」 二人は襖を閉めて部屋を後にした。 布団の中ではシンとフェイトは互いに安心しきった顔で抱き合う様に、仲良く寝息を立てているのであった。 続く? 2 「はぁ、はぁ、はぁ」 道行く人を尻目にシンは全力で走っていた。草履はボロボロで既に形は崩れており、殆ど素足で走っているのと変わらず、足が怪我だらけになっているがそれでも止まることは無い。何時も歩いたり、走り慣れている筈の道が長く感じた。 近所の魚屋の前を曲がり、少し行くとあるこの時代には珍しい西洋雑貨店―――シンの家の前には野次馬が群がっていた。 「どいて!! どいて!!」 声を張り、人を掻き分けて進むシン。人混みを抜けて店の前に飛び出し、そのまま家の中―――居間へと飛び入ったシンの目に、変わり果てた両親と妹の姿が写った。 「あっ……ああっ……」 シンはその場に崩れ落ち、ただただその光景を見つめることしか出来なかった。 「―――ン……シン?」 シンが目を開くとフェイトが覗き込んでいた。 「あれ? 俺、寝てたのか。……ゴメンな、すぐ退くから―――」 シンは自分がフェイトの膝を枕にに寝ていることに気が付き、まだ意識がはっきりとしないまま体を起こそうとするが、それをフェイトが静止する。 空な瞳で不思議そうにフェイトを見つめるシン。そんなシンの目尻をフェイトの指が優しく撫でた。 そのままシンの額に手を持っていったフェイトはシンの前髪を掻き分け、そのままシンの瞳を隠す様に手を移動させる。 「どうしたの? 怖い夢でも見た?」 シンはそのまま微かに頷くと、徐に口を開いた。 「……父さんと、母さん。あと―――マユが殺される夢を見た」 シンはそう言うとフェイトから自らの顔が見れないように体を器用に回して体を縁側の方に向けた。 二人は暫く黙り込み、庭に居るであろう鈴虫の鳴き声が聞こえ出した。そして、シンが口を開いたのはその鈴虫の鳴き声が止んだときだった。 「フェイト……お前は居なくならないよな?」 消えそうな声で呟いたシンは自らの頭に置かれていたフェイトの手を力無く掴んだ。 「私は何処にも行かないよ。ずっと……シンの―――若旦那のお側に居ます」 フェイトが柔らかな笑みを浮かべながら言うと、シンがクスリと笑みを溢した。 「あれ? 私、変な事言ったかな?」 「違うよ。ただ―――お前に若旦那って呼ばれたのが久しぶりだな……って思ってさ」 狼狽え始めたフェイトの頬に手を当て、今度は自らが柔らかな笑みでフェイトを見つめる。 「そう言えばそうだね。けどシンが言ったんだよ? 私がこの家に来た次の日に、若旦那って呼ばないで名前で呼べって」 フェイトも懐かしそうに外を見つめる。 「ああ。もう8年も前か。まあ、今も昔も俺は若旦那って柄じゃないし、それに―――」 「それに?」 首を傾げたフェイト。シンは言葉を紡がずに黙り込み、何かを考えたかと思うと――― 「やっぱりいい。……小腹減ったや。なのはん所行って団子食べようぜ。どうせ夕飯までは時間かかっちゃうだろ?」 シンは徐に立ち上がるとそう言って懐から巾着を取り出した。 「二人分だからすぐ出来るけど……いいや、今回は誤魔化されてあげる。けど、何時か教えてくれると嬉しいな」 フェイトは微笑みながらフェイトも立ち上がり、シンの3歩くらい後ろへと移動する。 (お前には名前で呼んで欲しかった……なんて一生言えるか) 玄関の前に立ったままフェイトを見つめるシンに、彼女は首を傾げた。 「どうかしたかな?」 「いや、何でもない。行こうぜ」 シンはそう言うと引き戸を開けた。 End おまけ 「あっ……そう言えばフェイト」 「なに?」 「父さん達っていつ帰ってくるんだっけ? 伊豆旅行から」 「えっと……たしか明日の筈だよ」 「そっか。息子と義理の娘を置いてくって酷いよな~」 その頃のマユ 「ねぇねぇ、お母さん。お兄ちゃんとフェイトお姉ちゃん、大丈夫かな? 何も無かったかな?」 「ええ。(残念だけど)きっと何も無いでしょうね」 「そうだな~、何も無かっただろうな。シンはあれ(鈍感)だし」 「そうねぇ、いい加減に孫の顔が見たいけどシンが貴方に似てあれ(鈍感)ですし……フェイトちゃんの方も天然な所がありますしねぇ」 (何も無いって良いことじゃないの?) 両親との会話がずれていることに首を傾げるマユだった。 3 「ねぇ、シン。裏のお婆ちゃんが新しい浴衣縫ってくれたんだ。今日七夕だから着なさいって。似合うかな?」 珍しく声を弾ませ、満面の笑みを浮かべながら家に入って来たフェイトは真新しい黒に黄色い―――おそらく花をあしらった模様の浴衣を身に纏っていた。 「……」 「あれ、シン?」 フェイトをぼーっと見つめて座ったまま微動だにしないシン。フェイトは首を傾げ、シンの顔を覗き込む様に声をかけるとシンはハッと我に返った。 「あっ、えっと、その……。凄く、似合ってる。綺麗だよ」 フェイトは嬉しそうに微笑むと、そのままシンの横に座りる。 シンはフェイトを見ることが出来ず、顔を赤くしながら視線を反らした。そんなシンの様子に気付いてないのか、フェイトは上機嫌で尋ねた。 「ねぇ、シン。もうすぐ笹を流す時間だね。短冊には何て書いたの?」 「まだ考え中だよ。そう言うフェイトは何て書いたんだ?」 シンはまだ真っ白な短冊をフェイトに見せながら尋ねた。 「私? 私はね、皆とずっと一緒に居れます様にって書いたんだ。シンと、マユと、旦那様や奥様と。なのはやはやてやキラ君や……西欧人の私を2年前に受け入れてくれたこの町の皆とずっと一緒に居たいって」 ニコニコと笑顔で言うフェイトにシンはそうかとだけ呟いた。 「フェイトお姉ちゃ~ん。お母さんが呼んでるよ~!!」 店の方からマユの声がし、フェイトはそれに返事をして立ち上がった。 「じゃあシン、呼ばれたみたいだから行くね? 早く書かないと、笹立てられちゃうよ?」 そう言うとフェイトは店の方へ駆けていった。 「フェイトが毎日楽しそうなのは嬉しい。けどなぁ―――」 シンはそう言うと大の字に寝転がった。何故かはわからないが、モヤモヤするのだ、なのはや、キラの名前をフェイトが口に出した時からだ。 「…………わからないなぁ」 シンは体を起こすと頭を掻く。いくら悩んでもシンにはこのモヤモヤが何なのかがわからなかった。 「けど」 自分の願いならわかる。昔から変わってないただ一つの願いが。シンは机に向かい、そして筆を走らせた。 数刻後。 飛鳥家の屋根には立派な笹が立てられていた。 「綺麗だね、シン」 「ああ。そうだな」 色とりどりに飾られた笹を見上げながら感嘆の声を上げたフェイトにシンは頷いた。 「あっ、そう言えばシンは短冊になんてお願い書いた?」 「なっ……何だって良いだろ?」 フェイトが聞くとシンはプイと顔をそらしてしまった。 「あっ、ずるいよ、シン。私のお願い教えたんだからシンも教えてよ」 「ああもう、うるさいな。とっとと中に入るぞ」 シンは逃げる様にウチの中に入り、フェイトも不満を露にしながらそれに続いた。 屋根で風に揺れる笹の天辺に吊るされた赤い短冊には大きく、『フェイトとマユの笑顔を守る シン』と書いてあったのだった。 End おまけ 皆の短冊 『フェイトおねいちゃんが本当のおねいちゃんになりますように マユ』 『皆とずっと一緒に居たい フェイト』 『フェイト(ちゃん)が本当に娘になりますように 飛鳥夫妻』 『息子の妹に対する過保護が治りますように 桃子』 さらにおまけのおまけ 『シンのお嫁さんになれますように フェイト』 4 赤ちゃん「キャッキャッ」 ティアナ「うわー、きゅってにぎって離さない。かわいー」 スバル「ほーら、ティアナお姉ちゃんが遊んでくれますよー」 ティアナ「あはは、っていうか。本当にあんたが子供産むとはねー。 やっぱり育児は母乳中心?」 スバル「うん、お医者さんにもおっぱいの出がいいっていわれちゃった」 ティアナ「元気だけが取り柄なだけあったわねぇ」 スバル「でもおかげで胸が張る事があって」 ティアナ「あー、そういう時って…搾るんだったけ…」 スバル「これが結構大変で…、手伝ってもらわないと中々」 ティアナ「手伝う…て誰に!?」 スバル「あっ、うーん、そ、それは…まぁ旦那様なんだけど…。 も、もちろん二人きりの時にしかやらないよ。」 ティアナ「へ、へー」 スバル「これが上手くてね、ま、まぁそこから盛り上がっちゃう事もあるんだけど」 ティアナ「ごっそさん」 赤ちゃん「あぶー」 ヴァイス「っ(ドゴン!)」←思いっきり壁パンしてる シン「何してんすか、ヴァイスさん」 ヴァイス「いや、わからんが壁をおもいきり殴りたくなってな」 シャマル「気持ちはわかるけど、怪我したら事になるからあんまりやらないように して下さいね」 シグナム「そういえばすっかりお前ブラックコーヒー飲むようになったな」 ヴィータ「はは、砂糖つかうとか。家でそんなん飲んでたら甘ったるくて飲めないさ」 5 yagami「最近はほかの女達の姿が見えへんな。 つまり、今このスレはシンと私の二人っきりという事やな。 この隙に既成事実まで直行や!」 ティアナ「させません! というか年増は引っ込んでいてください! 相手はやはり若くてかわいい同年齢であるべきです!」 なのは「残念ながらここは18禁の領域はNGなの。」 フェイト「うんうん、全年齢の壁は厚いよね。」 シン「それ以前の問題だろ、あんた達!」
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フェイズ準備フェイズ暇つぶし表 冒険フェイズ冒険表 探索フェイズ 総力戦フェイズ フェイズ フェイズには準備、冒険、探索、総力戦の4種類がある。 準備フェイズはクエスト開始時に必ず行う必要があるが、その他のフェイズに移行するかどうかはクエスト作成者が自由に決めてよい。同じフェイズに複数回移行してもよい。 全てのフェイズが終了することでクエストが終了する。 準備フェイズ クエストに出発する前にパーティのコンディションを整えておくフェイズ。準備エリアは城の中や街、ギルド館など自由に決めてよい。 一定のターン経過で準備フェイズは終了し、次のフェイズへ移行する。何ターン経過で終了するかはGMの裁定に委ねられる。 準備フェイズでは以下の行動ができ、パーティリーダーがメンバーにそれぞれ指示することで行わせることが出来る。リーダー自身も選択して行動できる。 準備フェイズでの行動でステータスや技能等に変化があった場合、クエストが終了した時に元に戻る。 名前 内容 鍛錬 出発前に運動しておき、体を温めておく。行動者の好きな一次ステータスを1D10点上昇させ、二次ステータスも相応に変動させる。 ムードメイク 積極的に雰囲気づくりをし、パーティの連帯感を強める。「1D100≦行動者のINT+DEX+LUC」の成功判定で成功した場合、連携度を1D6点取得する。 調査 出発前にクエスト遂行に役立ちそうな情報を得ておく。「1D100≦行動者のINT×3」の成功判定に成功した場合、任意の通常技能を1つ取得する。(感覚、行動技能の場合は判定値25を加算した状態で取得。) アイテム屋 アイテム屋でアイテムを購入する。購入できるアイテムと価格はGMがあらかじめ決めておく。また、購入時に何らかの行動技能で交渉し、成功した場合はより安い価格で購入出来る。 装飾品屋 装飾品屋で装飾品を購入する。具体的な概要はアイテム屋と同じ。購入した装飾品は準備フェイズ中の任意のタイミングで装備できるが、準備フェイズ中に装備しなかった場合は失われる。 イメージトレーニグ リーダーのみ選択可能。クエスト出発に向けて心の準備をしておく。リーダーの采配点の最大値を1D10点上昇させる。 暇つぶし 特にすることがないのでその辺で時間を潰す。行動者は1D100で後述の暇つぶし表を振り、出目に応じた結果を得る。 暇つぶし表 出目 結果 1 100年に1度のひらめきを覚え、エクストラ技能を1つ追加で取得する。 2~10 ふと呟いた一言がパーティのテンションを底上げし、連携度を1D10点取得。さらにリーダーは采配点の最大値を1D20点上昇させる。 11~30 その辺を歩いていると何かを拾う。何らかのアイテムもしくは1D200Gのお金を取得する。アイテムを取得する場合、指定が無ければアイテム取得表を振る。 31~80 特に何もなく時間だけが過ぎた。 81~95 その辺を歩いていたところ盛大に転倒し、1D6のダメージを受ける。 96~100 何かとてつもない不運に遭遇し、戦闘不能になる。 冒険フェイズ 冒険フェイズは、クエスト遂行の目的地など、パーティでどこかへ向かうための道程である。 フェイズ中では一定回数、冒険表を2D6の合計で振り、出目に応じた現象が起こる。何回振るかはGMの裁定に委ねられる。また、パーティの誰が冒険表を振るかはメンバーで自由に決めてよい。 冒険表を振る前後で何らかの行動を行ってもよい。 戦闘中は冒険表を振ることが出来ない。 冒険表 出目 内容 2 ラッキーエネミーが1D3体出現し、戦闘となる。 3 道中5D100Gのお金を拾う。パーティ資金にするかメンバー1人が所持金として取得するかは自由。 4 道中何らかのアイテムを拾う。指定が無い場合はアイテム取得表を振る。 5 誰かが心地良い鼻歌を歌う。メンバー全員のHPと気力が10回復する。 6 誰かがパーティを鼓舞し、連携度を1D6点上昇させる。 7 行商人と遭遇する。準備フェイズのアイテム屋と同じ内容で買い物が出来る。 8 メンバーの1人が何かを見つけるかもしれない。メンバーの1人が何らかの感覚技能で判定し、成功した場合、GMはシナリオに関する何らかの情報をそのメンバーに教える。 9 道中、メンバーの1人が転倒し1D3のダメージを受ける。 10 ザコエネミーが1D3体出現し、戦闘となる。 11 リトルボスエネミーが1D2体出現し、戦闘となる。 12 突然リーダーが自信を無くし、このフェイズが終了するまで采配不全となる。 探索フェイズ クエスト遂行のための情報をより高度に調べることが出来るフェイズ。 一定の範囲の探索エリア内を移動しながら、各地に散りばめられたヒントを基に情報を得ていく。 基本的にターン制限等は無く、GMが定めた一定の条件を満たすまでフェイズは続く。 探索中、PCは頻繁に移動をすることになるが、移動距離によっては移動だけでターンを消費することもGMは考慮してよい。 総力戦フェイズ 総力戦を行うフェイズ。総力戦が開始された場合、フェイズは自動的にこのフェイズへと移行する。総力戦の終了と同時にこのフェイズも終了する。 総力戦の具体的な内容は個別の項を参照。
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フェイ 登場シナリオ:オリゾンテ大陸 種別:放浪人材(顔絵なし・設定なし) エルフ系の放浪人材。妖精女王陣営系の妖精人材。 風魔法Aは素早さの底上げにつながるので異種族でもぜひ雇いたい。 名前 コメント
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――――地に伏したるは紫紺 ――――それを見下ろし、大地に雄々しく立つは雷光 閃く迅雷の技巧 フェイトテスタロッサハラオウンが、その多彩な技の引き出しを総動員して ついにこの怪物を見事、地に這わせた どうだ! とばかりに拳を体の前で握るフェイト クールな彼女のこんな仕草は珍しいが、、 培ってきた術技を重ねて重ねて、そしてぶ厚い壁を貫き通した感触 この瞬間だけはクールな彼女とて溢れる喜びを禁じえない 決して戦いが好きなわけではないが、彼女の内に確かに内在するここら辺りの思考が あの烈火の将=シグナムとひたすらに気があってしまう側面であり… 周囲からバトルマニアなどと呼ばれてしまう所以だろう もっとも後になって高町なのはから自分がそんな扱いを受けてると聞いた時は―― 顔を赤くしたり青くしたりして必死に否定する執務間なのであるが…… ともあれ彼女の歓喜の姿も今は納得のいく光景だった 事実、それほどの事をしてのけたのだ――この黒衣の魔道士は 何せあの強力な敵を相手に、一手でも読み間違えていれば 物言わぬ躯となって倒れ付していたのは自分だっただろう おそらくは彼女自身の人生でも三度と出来ない快心の反撃 起死回生どころの騒ぎではない 彼女は今、一瞬だが確実に戦技の究極の域に足を踏み入れていた 「―――う、、―――」 その眼下の相手――サーヴァント=ライダーが小さな呻きを漏らして身を蠢かせる 流石にすぐには起き上がれない 仰向けに倒れた肢体 それを寝返りをうつように転がってうつ伏せになり 手をついて起きようとしたその体が――再びズシャリ、と崩れ落ちる 我慢に我慢を重ねたダメージは一気に体に来る そして一旦開放されてしまうと、それはなかなか収まってはくれない サーヴァントとて、その理は人間と一緒だ しかも今まで魔弾の直撃や打撃をものともせずに攻撃の手を休めなかった彼女であるが その受けた攻撃は全て単発だった だが今は――連撃に告ぐ連撃を纏めて貰ってしまったのだ 高出力の砲撃こそ絡められなかったが 殺傷力という言う点では申し分の無いコンビネーションだった (効いてる、、!) その相手の騎兵を今日初めて見下ろす形になったフェイト ここまで辿り着くのにどれだけの犠牲を払ったのだろう… ズキズキと痛む全身を仰ぎ見ながら、それでも得もいわれぬ達成感を抱かずにはいられない 地に爪をガリっと立ててゆっくりと身を起こそうとする騎兵であったが――体が思うように動かない ブルブルと震える四肢を地面につけ、四つんばいのようになった姿勢のまま… 彼女は視線を地に向けたまま顔を上げない その地面にまで垂れた紫の長髪がライダーの横顔を隠す その震えは果たしてダメージのみによるものか―― それとも獲物に過ぎない相手に地を這わされた屈辱に身を焦がしているのか―― その胸中に去来するモノが何なのか、、 魔道士には分かる筈も無かった ―――――― 「――テスタロッサ……」 「え?」 その対峙が数秒ほど続いた後 唐突に紡がれたのは―――自分の性 フェイトがすかさず「次」の行動に移ろうかと思った矢先、 目の前の彼女、地に伏せる相手が こちらにやっと聞こえるくらいの小さな声で自分の姓名を呟いたのだ 少し驚いてしまうフェイト 「もう片方の騎士が――そう呼んでいました…」 続けて彼女の口から出た言葉は、先ほどの独り言のような呟きとは打って変わって はっきりと、フェイトの耳に届いた それは明らかにこちらとの意思疎通を目的とした言葉であり―― すぐさま相手に対してアクションを起こそうとするフェイトの足を一時、止めるに十分なものだった 元より相手の話を聞くために戦っていたフェイト その相手からの言葉を無視するわけにはいかない そういえば―― 思い立つ魔道士 うやむやのうちに戦闘になってしまい、 自身の名前すら告げていなかったのだったか、、? 「、、、フェイトテスタロッサハラオウン……時空管理局所属の執務官だ」 改めてゆっくりと自身の名を告げるフェイト 今は喋るだけでも切った口の中がジクジクと痛むが… そんな事は言っていられない 「その概要については今は秘匿を続けさせて貰う 貴方の任意同行が得られれば……説明するけれど、今は――」 話を続けるフェイト 当然、微塵の油断もしていない 常に相手の突然の奇襲から身をかわせるよう両足のカカトは浮かせており その右手には既に全開の砲撃を撃ち放つ用意もある 緊張を孕んだ会合――未だ相手は地に伏したまま、、 それにしても―― と、、訝しむフェイトである 相手は今まで頑なにこちらの話を聞かなかったのにどういう風の吹き回しかと思う… 相応のダメージを受けて対話の席についてくれる気になったのだろうか? 「――――、フェイト」 紡ぐようにその女怪が再び魔道士の名前を呟く もしそうならば、、言う事は無い 用意していた「次」は無駄になってしまうが それは当然願っても無い事 無難に矛を収められるのならば越した事は無い (………) しかしやはり油断はしない 目の前の相手から一寸も警戒を解かずに相手の次の言葉を待つ …………… (でも、改めて見ると……) その目の前で伏せている女性を見て思いを馳せる魔道士である ――― やはり信じられない ――― 、、と そのうずくまり、弱々しく四肢を地に付いている相手 見れば見るほど線の細くて綺麗な人間の女性としか思えない いや、ただの人間とするにはその美しさは暴力的なまでに神がかっているのだが どちらにせよ武器を取り、戦火に晒されるには おおよそ不釣合いな様相であるのは変わらない その肩幅も、二の腕も、腰回りも、両の足も「頑健」などと評すには程遠い その彼女に、、、自分は一体、何発叩き込んだのか…? その彼女に、、、何回、BJをブチ抜かれたのか…? その華奢な体に自分は持てる戦技の限りを尽くして 死に物狂いで攻撃を打ち込んだ 「華奢」というのなら自分だって負けてはいないが その自分はデバイスとBJと何重もの障壁に守られている しかし、この相手は生身なのだ 生身の女性に当たり前のように魔法を直撃させてきた いずれも、普通ならばただでは済まない攻撃をだ 考えれば考えるほどに異常な事態だった その強靭な肉体、戦闘力、体力はあの戦闘機人すら凌駕する 本当に自分とは――人間とは生物としてのランクが三桁くらい違うと思わされる ここへ来て様々な可能性が魔道士の頭を過ぎる ――何か強化の魔法でもかけていたのか? ――それともこちらに視認出来ない類の防御に守られていたのか? ――もしかして今まで相手をしていたのが高度な幻術によって作り出された影に過ぎず ――今、何らかの形で実態に攻撃が通った事により、彼女は目の前で伏している…? どれも過程の域に過ぎないが それでも様々な考えに苛まれてしまう それほどに、、それほどに凄まじい相手だったのだ 素の戦闘力でSランク魔道士である自分を撃墜寸前、、 いや……実質撃破していたのだから――彼女は 「………つ、、」 苦しげな吐息を吐くフェイト 体のあちこちがズキズキと痛み出した アドレナリンで麻痺した肉体が、その痛感を徐々に取り戻しているのだろう ともあれ、相手に意思疎通の意思があるのならこちらも話を進めなくてはならない これで上手くすればシグナムの方の戦いも止められる 未だこちらの名前を紡いでより一言も話さない相手に対し 慎重にこちらの意思を伝える執務官 「さっきも言ったけれど、こちらにはちゃんと貴方の話を聞く用意がある 局員に暴行を加えた事、それは今の段階ならば私の方で握り潰せる…」 ………………………… その―――― 、、、、、、、、、、、、、、、 空気が―――― ―――――――――― 「対話の意思ありと判断して良………?」 、――――――― 一変している事に気づいた彼女はその言葉を最後まで言う事が出来なかった 「、、、、、、、………え?」 会談、交渉、その他あらゆる舌を使っての邂逅において―― 「絶句する」というのは問答無用の敗北行為である 百戦錬磨の執務官であるフェイトをして、そんな愚を犯す事などは天地が引っくり返っても有り得ない だというのに、、 魔道士は―― 向上を述べるその口を半開きにしたまま―― 言葉を失っていた ギチリと、、背筋に凍てついた棒を差し込まれたように 硬直した体と――見開かれた目 まるでヘビに睨まれたカエルのように ソレに対して目が逸らせずに凝固するしかなかった 禍々しい 毒々しい 本来ならば視認出来ない筈の霊気 否、妖気とも言うべきモノ その黒が混ざった紫紺の妖気を全身から噴出している 目の前の女性の――その美しい顔が、、 歪にゆがみ 口が裂けたような笑みを作っている その鬼貌が―― フェイトの震える両の瞳に、、しかと写っていたのだ ―――――― ――― 何を、、、 ――― その稲妻の如き衝撃が体内を駆け巡り 地面に勢い良く叩きつけられた事で 己に科した数多くの「自己封印」と共に その奥の奥へとしまい込んだ「心」を一刻…… 呼び覚まされていました ――― 何をやっているのでしょうね……私は ――― それは意味の無い問い 自分は聖杯戦争という欲塗れの愚か者達が繰り広げる茶番劇に無理やり呼び出されたエキストラ 己の強い意志から現世に身を投じたわけではない ―――自分はサーヴァント マスターに仕える忠実な下僕の役割を与えられたこの身は 既に己が意思を剥奪され、ニンゲンの走狗となって走るかつての自分の残骸に過ぎない であるならば己が思考の及ぼす事象ほど 今の状況にて無意味極まりない事はありません 聖杯戦争、、 この闘いにおいてサーヴァントはマスターの命を受け 敵を打破するための兵器として使役されるためのモノ しかしながら「騎兵」という無理繰りな枠へと押し込められた魂は 生前のこの「私」を押し込めるには窮屈で苦しくて―― 加えて今の私のマスターははっきり言って未熟に過ぎる 私を乗りこなすには技量その他何もかもが足りていない いえ――技量の問題ではありませんね… それ以前に一つの個体として存続するための自我が ズタズタに傷ついてコワれている この身に降り掛かる理不尽な暴力も 劣情に身を任せた数々の仕打ちも 己の惨めな出自に悲嘆しての事なのでしょうが… それもまた些細な事―― 私の与り知る事ではありません ただ一つの事実として、、アレがマスターである以上 この戦いを勝ち抜く事は難しいという事です 彼では私の性能を半分も引き出すことは出来ない 故に今の私は他のサーヴァントに倒されるのを待つ身に過ぎず 果たしてその相手は最良の誉れ高いセイバーか 強大で圧倒的な力を持つ現在最強の勢力を誇るバーサーカーか それらに性能では一歩劣るものの優秀なマスターの元に召還されたアーチャーか、、 何にせよ気の進まない話です… 元々自分には「乗り気な戦い」などというものはなく 先も言った通りこの身は死後に至るほどの願いを抱いているわけでもない 今日も私はその幽鬼のように実感の伴わぬ身を引き摺って マスターの命の下、戦いに身を投じている そういえば――今は戦闘中でしたか…… 事が始まれば余計な感情は一切消える―― いつものように切り替えてしまいましょう 正気を持つと――心が痛む 私の「本来の」マスター 本当に尽くしたい相手に尽くせないのならば 自我など、ただ邪魔なだけ そう、、 自分を呼んだのは他ならぬ彼女であり今のマスターではない 魂が惹かれあったが故に 私のような禍々しい怪物を召還してしまったのか―― でも彼女はそんな私を見て その瞳に嫌悪も拒絶も表さずに、一言… よろしくね、ライダー……こんな私だけど どうか精一杯仕えてくれると嬉しいです そう言ってくれた 傷だらけの磨耗したココロ 去来するのは彼女の虚ろな瞳 本当に尽くしたかった相手―― ――― サクラ、、貴方は今、どうしているのでしょうか… ――― 最後に、その名前を紡いで―― 私は再び 思考の全てが黒い感情に塗り潰される あの忌わしい背徳に、、 身を委ねた ―――――― それは記録をダウンロードするという行為に似ている それは星の「記憶」にその所業を刻まれた伝説の怪物の「記録」―― どうしようもなく彼女自身でありながら だが「この」彼女は未だそこに至ってはいない 彼女ではない彼女 未来において彼女の堕ちる煉獄のスガタ 未だ優しい心を残した彼女がそこに踏み込んだ瞬間、、 その身はあの伝説の怪物そのものになる 冷静で物静かな彼女がその貌に写した鬼相こそその片鱗 今、魔道士の目の前にあるソレこそは まさしくあの数多の英雄を食い尽くしてきた悪鬼であった 未だ、地に四肢をつきながら――― 「フェイト、ですか……良い名です、、 フェイト、、フェイト…」 女は魔道士を見上げながらその名を連呼する 自分の髪が被さった視界の、その先にある地面 土を食んだ四肢の感触 その手を、足を土に付けて這い蹲っているブザマな自分の姿を認識して、、 己が意思を超えてニィィ、と裂ける口元―― 「フェイト……ああ、、愛しさすら感じます…フェイト――」 まるで最上級の呪詛を込めて 己が身に刻み付けるように それは繰り返し、繰り返し、、 その名を連呼する――― 四つんばいになっているのは 彼女の戦闘形態によるものではなく 紛う事なきダメージによるものから それは間違いない ここに来て優勢、とまでは行かなくとも 魔道士がその戦況を五分にまで押し戻した事は確実なのだ 「――― フェイト ―――」 だが、その奮闘が期せずして 閉ざされた禁断の扉を開いてしまう その名を紡ぐ度に 声は粘つくような残響を伴って その場の空気を震わす 先程、魔道士は彼女を普通の女性にしか見えないと評したが この期に及んで、その目の前のモノを綺麗で華奢な人間の女などと言えるのか――? 言える筈が無い この充満する不吉な空気が そんな愚鈍な物言いを許さない 生物として劣っている相手に あの手この手で抵抗され ついには土をつけられる それは彼女の苦い思い出によるものか―― 英雄を名乗るお調子者の若造に 首を斬られ、これ見よがしにさらし者にされた そんな不快な記憶を掘り起こされたのか―― サーヴァントのその生前のトラウマに触れる事は 竜の逆鱗に触れる事を意味する 場にひりつく空気――否、妖気は もはやヒトが醸しだすそれとは一線を隔し この森は今、真の意味でのバケモノの巣となりつつある 言葉はない 一言もない そして、、 ああ、、もういい もういいでしょう…… 本来の自分に戻ってしまいましょう ある意味で倦怠に沈んでいた彼女の異形の部分に火が灯る マスターがあの未熟者では「封印」を解いたところですぐに空になってしまうだろう こちらの負担が大きすぎる上に、発動時間は限りなく短い だが、、それで構わない――― 本当の自分 その真名に相応しい 絶望に彩られた力 ―― その真の姿を見せてやろう ―― 一瞬だ―― 瞬きの間に全ては終わる その鶏がらのようなひ弱な体を力任せに折り曲げ 悲痛な叫びを存分に上げさせた後、、 歪にコワれた体に杭の雨を降らせ 消耗した魔力を獲物の鮮血を浴びるように貪って摂取する 変わらない やる事はあの頃と変わらない その堕ちた劣情のままに ―― ブレイカー、、 ―― 彼女はその瞳を隠したマスクに手をかけた ―――――― 「あ、、……」 その声は、、震えていた そして初めてフェイトが、、 今の今まで勇猛果敢に戦っていた魔道士が 相手の攻撃によるものではなく―― 本能的な恐怖によって一歩、後ろに下がってしまう 相手の尋常でない様子に そして今や比べ物にならない殺気に満ちた敵の形相に その膨れ上がっていく禍々しい妖気に、、 10年、、10年もの間 修羅場を潜ってきたこの執務官をして痩身に鳥肌の立つほどの、 それは神代の時代、恐怖と混沌を世に撒き散らし 今や現世においてすら知らぬ者のいないであろう 「あのバケモノ」が醸しだす―――圧倒的な死の気配 「っ……」 甘かった ダメージはある筈だと―― 優位に立てたなどと―― 自分は本当に今日はどうかしているのか? 見立ても何もかもが甘すぎる…… 見た目に騙されて相手の力、その本質を見誤るなど 執務官として武装局員として言語道断だ 幻術とか 魔力強化とか あの敵の強さはそんなチャチなものでは断じてなかった 正真正銘、自分のいる世界と隔絶された 超越されたナニカであった――それだけの話 その自らの暢気な思考に張り手を食らわせてやりたい気分になるフェイト 思えば―― まだ彼女には余裕があったのかも知れない 今まで幾多の敵を退けてきたSランク魔道士としての力を 知らず過信していたのかも知れない まだ――自分には切っていないカードが二つもあるという事実 任務上、おいそれとは使えない… でも、イザとなったら、本当にどうしようもなくなったら、、 その安全弁を抜いて力を解放すればどうとでも切り抜けられる そんなセーフティゾーン――糊代を残しているという余裕が 今の過信に繋がっていたんじゃないだろうか? 「駄目だ……」 一言、、 今の状況の宜しく無さをこれ以上現すものはない そんな一言をボソっと呟くしかないフェイト 簡単な話だった 自分が余力を未だ残していたのと同様―― 相手もまた、その真髄を出しちゃいなかったという事 届いたと思った頂は未だ中腹に過ぎなかったという事だ 何という、、、不覚 場合によってはここで倒せてしまうのでは?などと そんな安直な考えは、眼前の敵の醸しだす気配の前に粉々に吹き飛んだ この只事ではない殺気 相手の様相から連想させられる、自らの死 それを感じ取れないようでは――この職務はやっていけない ――今や相手の全身をまともに見れない ――否、、まともに見れないのに……見てしまう 目を逸らしたくてしょうがないのに その姿から瞳が話せない 矛盾のようなこの事態 未だ地に伏した相手の横顔はほとんど見えない しかし、その長い髪に隠された相貌は―― その合い間から伺わせているだけで 歪にゆがんだ狂相をありありと示している 女怪の口から自身の名前が漏れる度に 心臓を掻き毟られる不快感に苛まれてしまう 相手の鬼相は未だその大部分がマスクによって隠されているが そのアイマスクが外れて――もし今、その全貌が露になったとしたら… 一体どんな、、どんな恐ろしい表情が―― (ッッッッッッ!!) 「ソレ」を考えた瞬間―――魔道士の全身が硬直した 例えではなく―― 本当に心臓が止まりかけた それは決して考えてはいけない事 決して思い描いてはいけない事 想像する、、ただそれだけで死の連想に憑き殺される程の事態 その隠された相貌を露にしてみたいなどと――思う事すら自殺行為、、 何故なら、あのマスクを外した彼女の顔を その瞳を伺い見るという事は――即ち、、、 (ッッ!! しっかりしろ、、私っ!!!) 全身を覆う冷たい汗 寒気と共に総身にびっしりと立った鳥肌 その凍りついた意思に――火を灯すフェイト バカのように呆けていた頬を両手で挟みこむようにパァン、と張り倒し 硬直しかかった体に再び命令を下す その恐怖と絶望に彩られた妖気は 並の人間であったならそれだけで意思を剥奪し 死を選ばせるほどの不吉を周囲にばら撒いていた だが、その本能を理性で押さえ込んでこその執務官 広大な次元世界を統括してきた時空管理局の法を担う先駆者たる彼女らは 同時に人外の怪物とも多く渡り合ってきた、生え抜きの戦士だった 相手が何であれ、、 恐怖に負けて萎縮しきってしまうほど その今まで潜ってきた修羅場は温くない その膨れ上がる殺気…… これは今まで出会ってきた敵とは明らかに一線を画す どのカテゴリーに属するかも分からない未知の相手だ そして――交渉は再び決裂したと見て良いだろう 状況は―― こちらの反撃によって敵の怒りに火を注いでしまった この一語に集約される だがその与えたダメージも相当のもので 敵は未だに身を起こす素振りを見せない (………どうする?) 相手が弱っているのは明らかなのだ この膨大な殺気は、裏を返せば手負いの獣の威嚇と取れなくも無い なら、、行くか? ここでラッシュをかけてフルブーストで一気に勝負を決めてしまうか…? ここで相手を倒しておかなければ、それこそ次に出会った時こそが自分達の、―― そんな思考が一瞬、頭を過ぎるフェイト …………… (バカ、、、それをやったら…… もう一度、新任の基礎過程から受け直しだよ…!) であったが、、 その短絡的で馬鹿な立案を 彼女は一瞬で心の中から一蹴する 少し考えれば当然の事だった 今、オーバードライブを使ってどうするというのか? 自分はこれからシグナムの救出にいかなくてはいけない この後、何が起こるか分からないこの現状で 相手を恐れる余り、その最後のカードを出してしまうなど言語道断 それに相手が昏倒しているとはいえ、まだまだその戦力は未知数なのだ 「今なら倒せるかも知れない」などというデカイ餌を蒔かれてそれに飛びつくようでは三流以下 先ほど、好機に目が眩んでちょっと迂闊に踏み込んだだけで 並走を止められ、自分はもう少しで撃破されるところだった あのような窮地に陥ったのは全て自分の判断ミスによるもの、、 (―――同じ失敗を二度するわけにはいかない…) 思考に思考を重ねるフェイトの頭脳 ならば、どうするこの局面? ――考えるまでも無い その答えは秒を数えぬうちに出た ……ここまでだ 先の反撃で相手をダウンさせた あれが地上で、この不利なフィールドで この怪物相手に出来る精一杯の迎撃 これ以上は続かない あれが自身のそのリミット一杯まで引き出した最上の戦果だ 何事も追い過ぎると自滅する ならば、次の行動は決まっている 当初の……予定通りだ ―― 相手をまずは一撃昏倒させる ―― その目標が達せられ 相手の追い足が止まった今 ここは「次」に移行するだけの事 フェイトはもはや一寸の躊躇もなく―― ―― ブレイカー、、 ―― 大気を震わす相手の真名解放 その言葉を聞く前に、、 己が最善を実行に移す ―――――― ザザザ、と―――木々がざわめく その音はまるで地獄の使いである死神が しゃれこうべの顎を鳴らせてカカと笑う音に似ていて―― この騎兵の真の姿を垣間見る事になるその空間 そこにある全ての命が―― 恐怖と絶望に凍りつく ―――、、、、、 そして…… 最も悲痛な絶叫を上げなくてはいけない 女怪にとっての愛しい愛しい獲物である筈の、 黒衣の魔道士―― その姿は、、既に彼女の前から消え去っていた 「………………」 まるでロケットの打ち上げの如く 地にプラズマの残滓を残し 全開出力のテイクオフでそのまま後方に向き直り 木々の間を、目にも止まらぬ速さで抜けていった魔道士 その白いマントが風にたなびき、騎兵の視線を一蹴する まるで此処に今こそ存在を露にする彼女の姿を 眼中なし、としてあしらったような感すらあった 「―――、な……」 もはや何の戒めもないフェイトが ライダーを背にして全速力でこの場から離脱した―― 場は、その呆気無いほどの幕切れを結果として、、残すのみであったのだ 森の奥深いこのフィールドにはもはや二つの影はなく 美しき舞踏姫の宴は今、終わりを告げた 「―――、ま、待ちなさいッッッ!!!」 珍しく憤怒の声を上げるライダー ようやっと本気で相手をしようとした矢先のこれだ 怜悧な性格の彼女をして、これは悔しすぎる結果… 踵を返したフェイトをすぐさま追おうとする紫紺の刺客であったが、、 「く、――」 蓄積されたダメージは未だ尾を引いている その体がよろめいて再び木によりかかってしまう 「―――逃げるのですか…… 貴方にとっても私を倒せる絶好の機会、、それを…」 ライダーがハスキーで高い声を屈辱に染める らしくない挑発だった がらにもなくムキになっているのは自分でも分かる だがこんな時、かつての彼女の敵ならば 自身の首を取り、その誉にしようと 怒声を張り上げ一気呵成に向かってきたのだ また、初めからこのように臆病風に吹かれて神殿を逃げ惑う者を逃がした事もない 一度、神殿に足を踏み入れた者は彼女の魔手から逃れる術など持たなかったからだ だから、、その相手の突然の逃走はライダーにとって完全な埒外 ボロボロになりながらそれでも折れずに向かってきた勇猛な魔術師は 紛れも無い勇者だった それが自分にこれほどのダメージを与えた状態で、、まさか逃げるなど…… 予想を大きく裏切られたライダーはすぐさま行動に移れず 彼女の背中に怨嗟の罵倒を張り上げるしか術がない だがフェイトは当然、そんな挑発には乗らない 脇目も降らずに飛び荒ぶその姿が ライダーの視界からみるみるうちに小さくなって―――そして消えていく 「――とんだ腰抜けですね……!」 寄りかかった木の幹に爪を立てる騎兵 バリバリ、と――その大木の表面が握りつぶされ 抉られた繊維がむき出しになる 品格の伴わない者であれば地団太を踏んで悔しがる場面であろう 勝負はこれからという時に、、 完全に肩透かしを食らったのだから だが、、、常識で考えればそれは当然の結末だったのだが―― 閉じ込めた檻が破られれば当然、鳥は外へ飛び出す 獲物が自分の不利な状況でこれ以上戦い続けてくれる道理など無い ここまでの激戦に身も心も窶し その闘志を燃え上がらせながら―― それでもあの黒衣の魔道士は冷静さを失っていなかったという事… つまりこの緒戦は――― 絶対有利のフィールドから相手を逃がしてしまった自分の負け、、 ギリ、と歯の軋む音が彼女の口から漏れる その結果を受け、解放しかけた自己封印―― ゴルゴーンを再び深層へと押し込め、マスクに当てた手を今……放す そしてゆっくりとその場に佇むライダー 「ならば良いでしょう―――この森を抜けるといい」 もはや謳うような声に先のような余裕は無く 怒気と殺気で溢れている 未だダメージを残した足は しかし逃げる獲物を追うには既に支障は無い 前傾姿勢になり 走者のクラウチングスタートのようにその両足が地を食み フェイトに遅れる事、数秒…… 今、追跡者がその森を後にする ドゥン、!!という、ブースターの点火の轟音の如き凄まじい音をフィールドに残し 紫紺のサーヴァント=ライダーがフェイトテスタロッサハラオウンを追う とはいえ流石に一拍子遅れた追撃 目にも止まらぬ速さで木々を抜け、疾走する彼女であるが、、 流石のライダーとて今から森の出口に至るまでにフェイトを捕らえる事は出来ないだろう それは即ち、あの黒衣の翼を再び上空に見上げる、という結果に繋がる ライダーがフェイトを一方的に圧倒する事が出来たのはこの森―― 周囲に立ち並ぶ樹林のおかげだった それらの無い平地へ逃れられては―― こちらの打つ手がなくなる、、、 「この森を抜けたその瞬間――」 と、、 ―― 相手は疑っていない ―― 故に騎兵はその口に再び笑みを灯す 鬼貌の取れた表情ゆえに それは再び元の微笑に戻っていたが、、 だがその目が未来に写すところは相も変らぬ――あの相手の無残な終局のみ 「それが貴方の最期です――魔術師……フェイト」 駆ける騎兵 空へと舞い上がった獲物の背中を打ち抜く、 否……躯すら残さぬ灰塵と化すその瞬間を幻視し――― 再び狩りの高揚に身を任せて 流星のように跳ぶライダーであった ―――――― その相手の姿を認め フェイトは後ろ手に迫る紫の影を引き連れて 同様に木々を回避しながら飛ぶ ―――気づかれてはならない あくまで自分は敵の凄まじさに恐れ 脱げるように退避していなくてはならない 本来ならばこんな低空飛行はしない 一気に上空に飛び退り 相手の届かぬ高度まで逃げ切ってしまえば良いのだ だのにそれをしなかった執務官 狙うは当然、一発逆転のその瞬間 この状況を打破できる一条の望みを信じ、、 そして―― 開けた視界 森の出口 に限りなく近づいた その時を以って、、 (シグナムッ!!!) 念話のチャンネルを全開にして彼女は叫ぶ 必ず届くと信じて ありったけの念を込めて叫ぶ 雷光と騎兵の輪舞はここに終わりを告げ、、 その戦場に次に描かれるは新たな局面―― その吹き荒ぶ風だけが、、 四者の紡ぎ出す戦いの流れが 今、変わった事を敏感に感じ取っていた
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うすい雲がかかったように混濁した意識のなか、状況を見て取ろうと首をめぐらせ、ここが地面から数メートルもはなれた場所だと、フェイトはようやく気がついた。 (あ……そうだ。たしか、妖怪におそわれて……) 魔法がつかえなくなったなのはを庇い、妖怪の前にとびだしたところまでは覚えている。だが――そこから先の記憶がまったく存在していなかった。 手足と胴にからみついた木の蔓が身体をささえているらしい。靴はどこかにおとしてしまっていたが、黒いソックスはそのままだった。脚を捕らえる蔓はソックスの上からまきついていた。 胴回りにかなり巨大な蔓がまきついて、がっしりと身体を支えているため、想像よりも安定感があったが――。 足にからみついた蔓は、彼女の足を大きく広げ下着の色をあらわにしていた。彼女のバリアジャケットの主色とおなじ色の、黒い下着。 (う……) 顔をあからめながら、スカートのすそで下着を隠そうとするものの、腕にまきついた蔓のちからは想像よりもつよく、自由にならない。 (はやく……もどらないと……) もどかしさをかんじつつ、魔法の術式をあたまに思い描く。バルディッシュを破損されていても、ある程度の魔法は使える。魔力弾を形成して、蔓を焼ききる――発動しなかった。 「え……?」 もう一度、頭に浮かんだ数式とリンカー・コアを結びつけて魔法を発動させる。しかし発動の手ごたえがまったく感じられなかった。眉をひそめる。 呼吸を一つ。冷静になってもう一度。結果はおなじだった。 「ど、どうして――?」 何十万回とくりかえした動作が、結果を生まないというあせり。 焦燥にかられ、フェイトは拘束を解こうと手足を振り回した。蔓は軋みの音を立てるだけで決してフェイトをはなさない。 フェイトが格闘している間に、一本の蔓がフェイトの背後から隙をうかがっていた。 蔓の正体が妖怪「木霊」のものだと、フェイトは知らなかった。 妖怪に趣向はあっても主義はない。ただ捕らえた雌を機械的に、そして効率的に生殖の苗床にするだけ。 空中につる下げることで身動きを封じ、ゆっくりと捕食にはいる――。 木霊という妖怪はそんな性質をもっていた。 そして木霊は生殖行動を開始する。フェイトが油断しているうちに、一斉に。 「ひっ!? なっ、なにっ!?」 いきなり数十本におよぶ蔓が視界に飛び込んできた 鹵獲している彼女の脚へ緑色の蔓が殺到する。指先ほどの蔓が脚を先行し、フェイトのスカートのなかに消えていった。 プリーツ・スカートの内側で、蔓はまさに人間の指の器用を発揮し、先端を下着のゴムに先端をひっかけた。行為に邪魔になりそうな布をとりさる行為。下着を徐々に膝元へとずらしていく。 まあるい尻の半ばまで下着をずり下げられ、フェイトはやっと触手の行為を理解した。 「や、あああっ……! なんでっ!」 下着はすでにプリーツ・スカートの裾から露出するほど下げられ、月のような滑らかさをもつ尻部は、抵抗の動きにあわせてたぷたぷとダンスをおどる。 股を閉じて触手の動きを阻害しようとするものの、触手の力にはかなわず、下着はソックスに包まれた膝を越え、足首を超え、最後につま先を抜かれる。 布地にかくされていた部位がすべて暴露される。まだなにものにも進入をゆるしていない、フェイト・T・ハラオウンの秘処が。 「――ッ! み、みないで……! みないでぇ……!」 顔を紅くしながら顔をそむけ全力で股をとじようとするが、それはあまりにも無力な行為だった。 あらたな触手が伸び、その形をフェイトのふとももに刻む。 フェイトの力ではふとももにまきつく蔓をはらいのけることもできない。おもいきり股をひろげられた。 金色の茂みにかこまれた股間に、ひとすじ通った、淡いピンクをにじませた肉の切れ目。股を限界にまでひらかせているというのに、ほころびもせず柔らかに閉じ、彼女の処女をまもっている。 「ひ、ぎぃい……とじ、てぇ……」 股関節や膝が軋むほど、股に力を入れる。ここまでされれば、性に比較的うといフェイトでも、貞操の危機を感じるというものだ。 全身を丸裸にされるような、心細さ。普段意識すらしない部位に空気がふきつけ、勝手にひくひくとうごめいてしまう。 木霊は一つ、いままでくりだしていた蔓とは形の違うモノをフェイトの眼前にさらした。 コブを先端につけ、節くれだった蔓。 中等部の授業で見た男根に似たそれ。いびつなそれはフェイトの全身を硬直させた。 「あ、あ――」 確定した。この蔓の郡は自分を犯そうとしている――。 未知への恐怖がフェイトの精神を汚染していく。奥歯ががちがちとかみあわない。 「や――あ――」 男根蔓は先端をゆっくりと彼女の下腹部に向かって伸びていく。目指す場所は生殖に耐えうる苗床。 フェイトは頬をひきつらせながら男根の行方をみまもっていた。そしてソレは想像通り――スカートの裾の向こうへ見えなくなった。 みせつけるように、触手の一本がスカートをまくりあげた。 恐怖が炸裂する。男根は秘処の向こう、数センチむこうで鎌首をもたげていた。 「いやあああああああッ! やめてっ! 離してぇっ!」 もう対面もなにもなく、髪をふりまわしながら迫る男根をとおざけようと腰を引くだが手足を拘束された状態でできることなどタカが知れている――。 あばれるフェイトを押さえるため、母体により卵をうみつけやすくするため、手首の蔓は、必要最低限フェイトをささえる分量をのこし、後の物は、制服の袖にもぐりこんだ。 敏感な肌の上を蛇のようにのたくりつつ、蔓はブラジャーの肩紐の下をすりぬけ、乳房を囲むカップに忍び込む。 「! な、なに!?」 服の内側でごそごそと蔓がはいまわる。年齢にしては不釣合いに張った双丘を、蔓はなめまわす。 乳房の付け根から乳首のさきまでまきついた蔓は、ふるふると自身を震動させ、くみついたフェイトの乳房をもみほぐす。 「はっ――うぅ――!??」 服のしたでいきなり始まる愛撫に、フェイトは身をすくませた。内側で暴れまわる蔓は、ときどきブラウスと制服の上着を押し上げるだけで、視界にはいってこない。 ただ乳房にまきつき、乳首に触れる蔓が、どうしようもない切なさを与えてくる――。 木霊の巧みな攻めはまだ「快楽」という言葉を知らないフェイトに、着実に性の愉悦を教えこんでいく。 「あ……あぁ……ぁぁ……」 こしゅ、こしゅと乳首への愛撫を続く。蔓は針金のような細さをもつ先端で、生理現象によって充血してきた乳首にまきついた。 まきついた乳首をひねりあげ、さらに引っ張る。 「う――ううう――やだぁ! やめて、よお……」 経験のない刺激が、思考をかすませていく。乳房に感覚の八割が集中し、そこから意識をそらせない。 強制的に精神すら揉み解されていく感覚からのがれるには、フェイトはまだ幼すぎた。 しかし、フェイトは涙でゆがんだ視界の向こうにうごめく、先ほどの男根型蔓を見てしまった――。 ちゅ、く。 すずめの涙ほどもぬれていない秘処に、蔓が男根の頭をあてていた。 なにものも受け入れていない、綺麗な秘唇へのキッス。 「――――ッ!」 声にならない悲鳴を上げるフェイトをよそに、未開地のそこに、ついに植物の蔓が進入した。 けっしてやわらかくない、けば立った蔓の表面が膣道を強引に押し通っていき、子宮へと迫っていく。するどく、はやく。 一瞬にして処女膜を打ち破られ、フェイトは痛みに絶叫した。 「んっ! あ、あああ――!!」 けれど木の蔓はそれに頓着せず、具合を確かめるように動き始めていく。 「あ……ああ……はいっちゃだめぇ……」 抵抗感を失ったフェイトの中に蔓はさらに容赦なく進入していった。 「はあぁ……やっ……いやぁ……」 身をくねらせてところで、木の蔓には何の障害にはならない。 細かい蔓が一本二本と、男根型のあとを続いていった。 「あ……お腹が……あ……痛い……」 すでに十何本もの蔓が入った秘処は、ぎちぎちと軋みをあげそうなほどひろがっていた。 「はぁっ!」 そのフェイトの目がカッと見開かれる。 体内で蔓がうごめきはじめたのだ。 内壁をかき回すもの、さらに深く子宮まで蔓をのばそうとするもの、それら複数の意思がフェイトの体内で自在に動く。 母体となる部分を傷つけないように蔓たちは慎重に動き、自分達を受け入れやすくなるよう愛液を分泌させていく。胸の愛撫もやめない。 それは決してやさしさからではないが、自然、フェイトの痛みは徐々にうすれていった。 変わりに、膣から快楽が引き出され、フェイトの息があらくなる。 「ん……あ……あああっ! あ、あああっ!」 奇妙な感触に、フェイトはおもわず首を後ろにそらそうとした。 まだ外にとどまっていた蔓の何本かが、後ろの穴に伸びはじめたのだ。 (まさか……) けれど菊座をなでまわす何本もの細い蔓たちに、わずかにのこっていたフェイトの正気が警鐘をならした。 フェイトは身体をねじるが、蔓は秘処の愛液を掬い取って後ろの穴に深くすりこませていく。 「や……そ、そっちはぁ……」 梁のように細い蔓が一本、嵌りに入り込んだ。 「んっ!」 細い蔓は、その程度では苦痛にならない。 しかし、精神的には、かなりの打撃をフェイトは受けていた。 ずるり、ずるりと腸壁を刺激しながら、一本一本、蔓が直腸内に伸びていく。 やがて男根とほとんど変わらないほど太く束ねられたか蔓が、フェイトの腸粘膜を圧迫した。 「ああああぁ……」 フェイトには、もう動くことすらできなかった。 だが、代わりに蔓が、膣内と腸内で同時に動いた。 それは人間の男にはできない細かな動きだった。 無数の蔓の先端が、前と後ろの粘膜それぞれをくすぐるようにうごめき、その胴体は波のようにさざめき立った。 「ひあああんっ!」 やがて、構造をつかんだ蔓たちは、連動して内壁をなでるようにうごめき始める。 「や……そ、それだめぇ……!!」 入れる限界まで蔓は伸び、先端で子宮と直腸をなでて回った。 「ひぁっあっ……ああっ……いやぁぁっ……」 拒絶しても強引に快楽が引き出され、肉体は追い詰められる。 愛液を吸収し、蔓は膨張を開始する。 「あ……ひあぁっ……わっ……お、おかしくなっちゃうよぉ……あんっ……ああああっ!!」 それに伴い動きは活性化し、さらにフェイトを高みへと導いていく。 前と後ろを同時にせめられ、フェイトはもうあらがう声もだせない。 「わっ、あっ、ああっああああ!!」 喘ぎ声を漏らしながら、フェイトの腰が激しくゆれうごいた。 蔓は前後運動を繰り返し、そのたびに秘処孔から愛液が噴出して、外の蔓たちに活力を与えていた。 フェイトの膣と括約筋が急速に収縮を開始し、蔓を締め上げる。 「ああああ――っ!」 フェイトの絶叫とともに、ついに蔓たちも種の混じった樹液を膣にぶちまけた。 「ひっ……あっ……いやぁ……いやあああ……」 二つの穴に激しく注がれる液体の感触に、フェイトは弱々しく首を振った。 それはすなわち、フェイトの体内で妖怪の命が芽吹くことを意味していた。 手足を拘束され、フェイトには逃れるすべはない。 おまけに、軽い絶頂をあじあわされたフェイトに抵抗するだけの体力ももはや残っておらず、仲間が助けにくるまでの間、彼女は何度も大量の種をすえつけられることになった。 「いやあ……たすけて……なのはぁっ! ユーノっ! おにいちゃんっ!」 闇をつめこんだ虚空に、フェイトの悲鳴はいつまでも響きわたっていた。 「フェイト……ちゃん……」 となりのなのはが崩れ落ちる音を、クロノはどこか遠いところで聞いた気がした。 見上げるほどの位置にいるフェイトは、裸身を暗闇にさらしている。本人は意識をうしなっているらしい。 四肢をだらりと脱力され――妖怪のされるがままになっていた。束ねられた蔓が、意識のないフェイトを犯し続けている。フェイトの内股や尻には、黒い種子のまざった精液がこびりついていた。 「フェイト――ッ!」 クロノは機能をほとんど停止し、棒きれ程度にしか役に立たなくなったデバイスで木霊に襲い掛かった。 けだるい射精感からかいほうされると、あとに残ったのは罪悪感だけだった。 フェイトが陵辱されている現場をみてしまったクロノは、フェイトがどの箇所に種子をうめつけられているのか知っている。後孔と膣。その両方を犯さなければならない――。 だがどれだけ治療という名目があったとしても、義妹の後孔を犯した事実はかわらないような気がした。 クロノは気息を整えながら、フェイトをみる。 まろいしりを突き出したまま、フェイトは固まっている。布団に顔を押しつけている。 いまさっきまじわったところから白濁液が流れ出て、重力に引かれて下方へながれていき、精液はそのまま下流し、あざやかな花弁をまもる金色の陰毛にひっかかった。 「う――ぐう――」 苦しげにうめくフェイトに、クロノはわずかな違和感を抱いた。 「……?」 覗き見る。 いつからそうしているのだろうか。フェイトは呼吸一つ逃すまいと、シーツを深く噛みしめていた。これでは満足な呼吸はできない。 クロノはフェイトの前へとまわりこんで、両手でゆっくりと頬を押さえた。 「フェイト……そんなことはしなくてもいい。ほら」 「う……ぐす……」 呼吸の不足で真っ赤になった彼女の表情を、クロノは痛々しく思った。 やはり、ユーノに任せるべきだったか――と考え、すぐに打ち消す。クロノを治療の相手にえらんだのは、フェイトだからだ。 体内に産み付けられた妖怪の卵は、男性とのセックスによって治療によって中和することができるという。 『卵をうみつけられた場所に、男性の精液をうちこむ』。 しかもやっかいなことに交合自体が儀式であり、たとえば精液だけをスポイトで流し込んでも効果はえられない。 フェイトを妖怪の残滓から開放するには、これしか手がない。後ろの孔の治療は手早くすんだ。 あとは、秘処部を突いて膣で射精し、卵を中和すればいい。 「ごほ……ごほ……ごめん……でも、聞かれたくなかったから……」 咳き込みながら、うめくように言うフェイトの背を白衣のうえから撫でる。 クロノを治療の相手にえらんだのはフェイトだった。クロノがそれを承諾したのは、一番の被害者であるフェイトが望む方法をとってあげたいと思ったからだ。 フェイトが妖怪に襲われたという事態に、本人以外で一番衝撃をうけていたのは間違いなく、なのはだった。フェイトはなのはを庇った結果、妖怪に連れ去られてしまった。 フェイトの傷ついた姿をみてその場に泣き崩れ、こわれかけのラジオのように「ごめん……ごめんね……フェイトちゃん……」とあやまり続けるなのはの姿が記憶にうかんだ。 フェイトがユーノを選ばなかったのは、なのはに遠慮したからだろう。今日数時間再会しただけでも、なのはがユーノを想う様子はみてとれたし、ユーノがなのはを想っているのは周囲に伝わりきっている。 クロノの義妹フェイト・テスタロッサ・ハラオウンは、どんなに自分が傷ついていようが、他人をおもいやる人間だ。 なのはは想い人――ユーノと親友――フェイトが布団をともにする、という事態に傷つく。おそらくそれを予見して、フェイトはクロノを選んだのだ。 しばらく背を撫で続けていると、フェイトが言った。 「もう、大丈夫だから。クロノも綺麗にしてきて……」 「……ああ」 クロノはほうったらかしになっていた息子に始末をつけるために、部屋のすみにおいてあるティッシュ箱にむかった。 常時は排泄物を出すところにつっこんだモノを、そのまま使う気にはなれなかった。 背をなでていた手が離れた。フェイトは上体をおこしながら、部屋の隅へあるいていくクロノを見送った。 クロノはそのまま、いそいそと背をむける。 「……」 こちらをみていないのを確認して、さきほどクロノの男根をうけいれていた尻孔に指をあててみた。 粘着質な液体が指に触れる。油と軟膏と精液がまじった液体。指にひっついたそれを顔の前にかかげて、月明かりにさらしてみる。 少し時間がたっているからか、指についた液体は透明だった。ほかの油が混ざっているからかもしれない。 クロノとの行為の証明だったが薬品とからんでしまった精液はどこまでがクロノのもので、どこからがそうじゃないのか、もうわからない……。 鼻先にちかづけてみる。 初めて嗅ぐ精液の香りは生くさく、好きになれるたぐいのものではなかったが――。 クロノはまだ、布団にもどってこない。 汗でぬれた白衣と背中を、やさしく撫でてくれたクロノ。 あまりやさしくしないでほしかった。これ以上やさしくされたら、体面もなにもなく、すがりつきそうだった。 これはあくまで治療だし、クロノには婚約者がいる。 治療という行為以外で、彼とまじわってはいけない。いけない――が、フェイトの心は、いまも大きく揺れていた。 覚悟をきめるには、時間が足りなかったから。 たしかに、クロノの予見は半分以上正解している。 流すべき涙は全部、なのはが流してくれた。もしもなのはが男性だったなら、と頭のかたすみで考えてしまうほど、自分のために泣いてくれるなのはがいとおしかった。 自分のために涙してくれるなのは。その想い人に自分の治療――セックス――を頼むなど、できない。 ここまでは、きっとクロノも予想している。なのはとユーノの関係をずっとみまもってきたのだから。 だが、それだけではない。治療の相手にクロノを選んだのは、なのはのためだけではなかったから。 親友――なのは、はやて、アリサ、すずかにも絶対に語らない、秘めるべき心。 フェイトは、クロノのことが好きだった。愛していた。 治療のことを聞いたとき、ずっと胸の奥底にとどめていた感情があふれてくるのを感じた。 さびしかった。妖怪に処女をちらされ、体中をなぶられた。だれかにすがりつきたい気持ちでいっぱいだったのだ。 すがいつきたい相手は、結婚を間近に控えた義兄であり、フェイトが異性としてはじめて愛した、クロノという男性。 もしかしたらなのはとユーノを引き合いにだしたのは、ただのいいわけなのかもしれない。 ただクロノになぐさめてほしい、甘えさせてほしいだけなのかもしれない。 部屋のすみで布ずれの音がした。 クロノの準備が終ったようだ。 どうかこのまま、クロノが何も気がつかず、行為をおえてくれますように。それが一番、関係をこわさない方法だ。 フェイトは表情と感情をとりつくろってから、乱れた袂を整えた。 クロノは息子にこびりついていた精液をすべてぬぐい、白衣の帯をひきしめた。 二戦目をするにはインターバルが足りない気がするが――すでに息子はなすびのような大きさをとりもどしている。 理性とはべつの、美しい女性がもつ優秀な遺伝子を求める本能が、男根をふくらませていた。あらがいがたい快楽をもって。 布団へむかうと、フェイトはすでに身体をよこたえていた。 「フェイト……大丈夫か?」 「うん。はやく、すませたいから」 本人がそういうなら仕方がない。クロノは彼女の脚側にひざむずき、白衣のあわせを開いた。ついで脚をひらかせ、金色の茂みをかきわけて、愛液を光らせる秘処にふれる。 「ひ……んっ……」 フェイトが指のうごきにあわせて震えた。 割れ目をなぞり、指をしめらせてから秘処の間に指をつきいれていく。 異物を排出するために、膣道が指をしめつける。だが粘膜でぬれそぼっているソコは、クロノの指を完全には阻めず、侵入をゆるしていった。 「は……あ……」 フェイトがもらす鼻にかかった息吹を、極力無視しながらクロノは指をすすめ、膣のうちがわをくすぐった。 クロノの男根は平均よりも大きい――らしい。 遊びで購入した張子バイブとクロノのいちもつを膣内で交互に比べたエイミィは、あとでそんな感想をもらしていた。バイブのサイズはMだった。 これを平均的な男根のサイズだとすれば、クロノの男根は平均よりも巨大だということになる。 エイミィ以外の女性を抱いたことはないし、怒張時の男根を他人と比べあう趣味もなかったクロノは、いちもつがどこまで女性に負担で、女性はどこまで男根の大きさに耐えられるのかわからない。 エイミィよりも小柄なフェイトを、エイミィとおなじようにあつかっていいものか――。 ちなみにクロノはしるよしもなかったがクロノのいちもつは、フェイトの秘処を犯した木霊より巨大だった。 「クロノ……?」 ものおもいにふけり、指をとめていた。指をつっこまれたままのフェイトは不安げにクロノをみつめる。 軟膏と油をぬりたくれば安全か、と薬品がつまった小瓶に手をのばした。 指のさきが空をなめた。 「あ……」 先ほど使い切ってしまったのをおもいだした。 「フェイト……すまない。軟膏がきれたようだから、替えをもらってくる……」 「え……?」 「すぐに戻るから」 薬品をつかわない方法がないでもなかったが――。あまり使いたくない方法だった。 フェイトへの負担が大きくなるし、なにより、クロノが行為を治療と――おもえなくなる可能性が大きかった。 もう深夜といえる時間だったが、だれかしら起きているだろう。クロノは膝をおこしてたちあがろうとした。 「ま、まってっ!?」 「うおっと……」 フェイトに袖をひっぱられた。バランスはなんとか立て直せたが、再び布団に膝をついてしまった。 フェイトは上半身をおこして、クロノの袖をにぎったままうつむいている。 「あ、あの……大丈夫だよ、さっきみたいに、その、入らないわけじゃないし……こっちは、そういう風になっているみたいだから――」 「そ、それはそうだが、あまり身体をさわられたくはないだろう? こちらもそちらのほうが安全だ」 「あん……ぜん……? どういうこと?」 「それは……」 頭を片側に傾けながらフェイトが目を瞬いた。 なんと説明しようか迷ったが――聡い子だ。クロノの嘘くらい見破ってしまうだろう。 クロノは素直に話してしまうことにした。 「僕のコレが」 クロノは視線で自分の息子をさした。フェイトの視線がつられてクロノの下半身に向く。 「大きすぎるんだ。君には。いや、フェイトのそこは広がるし、条件を満たせば十分に可能だとはおもうけど……」 「条件って……えっと、さっきの薬みたいにぬれてなきゃいけないってこと……?」 「端的にいえば、そうだ。このままじゃかなりの激痛を伴うはずだ。回避するには……フェイトの身体にふれて、準備をしなきゃいけない。性的なことだ」 「……どんなこと?」 「は? いや、だから性的な――」 「だって、わたし初めてだし……さっきはお尻を触られただけだし……ね。わからないよ、クロノ」 「フェイト……」 「おねがい……。それとも――こんな汚い身体、治療でもさわりたくない?」 そこで初めてクロノは自分の考えが足らないことに気がついた。 「大丈夫だよ――。初めてくらい――治療でも――普通のセックスがしたいよ、クロノ――」 「フェイト――」 フェイトは涙こそ見せなかったが、白衣の下の華奢な肩がふるわせていた。 妖怪と云う怪物に犯されて傷ついた少女をなぐさめたい――。フェイトの目をよく見れば、寂しさが瞳からあふれている。 どうしていままで気がついてやれなかったのか。クロノは体面やらなにやらを気にしていた自分をする。 クロノはいまにもなきだしそうなフェイトをおしたおした。 「クロノ――」 「なにもいわなくていいから」 フェイトの抵抗が消える。 いちど行為に及ぼうとすると、クロノの頭に獣欲がみなぎり、それは堰を切ったダムのように理性を押していった。 エイミィの顔はすでにおもいだせなくなっていた。 視線は目の間にいる少女にはりつけになっていた。フェイトはもう、かわいい義妹ではなくて――。一人の、傷ついた女性にかわっていた。 クロノは、本心からフェイトを抱きたいとおもってしまった。あらん限りの快楽をあたえて、妖怪の記憶を上書きさせたいと。 フェイトを思う理性と、フェイトを求める本能が合致した。 クロノはせかされるように、フェイトの唇をうばった。 「んふっ――!?」 驚くフェイトをほうったまま、舌を口内につきいれていく。控えめに固まっていた彼女の舌をひきだし、からめる。 にちゃにちゃといやらしい水音が二人の口内に響き渡った。 からめているうちに、フェイトもおずおずと舌を蠢かして、クロノのそれとからめていく。 舌感を刺激しあっていくうちに、呼吸があらくなっていく。息ぐるしさを感じたクロノは、一度顔を離した。 「ふは……クロノ……」 めのまえには頬を果実のように瑞々しく高潮させ、陶然とするフェイトがいた。 そのなまめかしい色気におされるように、フェイトの腹部にひっかかっていた帯をとき、袂を開いた。 思わず飲み込みそうになった生唾をがまんする。白衣という薄皮をはがされ、年不相応にみのった二つの果実が顔をだした。 「……はずかしい」 言葉のとおりなのだろう。わずかに身体をひねって、身体を隠そうとするフェイトのいじらしさにそそられて、クロノは胸に手をのばした。 男の身体にはぜったいにないやわらかさを、手のひらでもてあそぶ。しっとりと汗をかいた乳房に、綺麗な桜色の乳輪と乳頭がのっている。まず断言して――美乳といっていい。 充血した乳首はつん、と上をむいていて、色を添える乳輪はバランスがよく、このまま――なんの手をくわえずとも、ヌードモデルができるくらい、美しかった。 フェイトは目じりに涙をためて耐えていた。 「痛くはないか?」 「……平気だけど、ときどきなんていうか。不思議な感じがする」 「それなら大丈夫だ。身体が準備をはじめているだけだから」 「ん……まかせるよ、クロノ」 フェイトは目をとじ、クロノは愛撫を再開した。ぷっくりと充血した乳首を、指の腹でやさしく触れてみる。フェイトはまつげをふるわせるだけで、静止したりはしなかった。 本当に、クロノに全部まかせる気らしい。 乳房を手のひらでつつみ、指と指のあいだに乳首をはさんだ。乳房を上下させる運動にくわえて、指の間隔をせばめる動きを追加する。 「ひあ……あっ……あ……あぅ……」 あまり強くしたつもりはないが、フェイトの声にときどき強いものが混ざり始めた。 「フェイト? 痛かったら我慢せずに」 「き、気にしないで……大丈夫、んっ、だから……」 大丈夫なのはほんとうらしい。 悲鳴には時々、あまやかな悲鳴が混ざっている。それが乳房を揉むタイミングとおなじなら、もう疑う余地はないだろう。 フェイトは感じている。 胸のやわらかさを十分にあじわい、それでも片手で胸の愛撫をつづけながら、クロノはそろそろと手をフェイトの股間にのばしていった。 袂を大きく開かれた白衣は、フェイトの股間を隠すのを放棄している。陰毛が広がっていた。 やわらかく、繊細な、逆三角形に生えた陰毛をかきわけ、再び割れ目にふれる。入り口に指をあてただけでも、そこが濡れそぼっているのがわかった。 「ひ、ん……」 フェイトはうめいた。指先は襞に触れ、第二関節のあたりが陰核にふれていたらしい。 決して嫌がるそぶりはなかった。 クロノは体勢をかえると、そこに唇をつけて、豊かな寒露をすすりこんだ。 フェイトが笛のようなか細い悲鳴を上げる。さらに、木の芽のように尖った桃色の陰核をくちびるの先でくわえて、顔を左右に振るようにすると、フェイトは悲鳴に近いよがり声を発した。 「ひぃ! いや、いやぁ!」 唇と舌と指を駆使して、フェイトのそこを愛撫し、括約筋の緊張を解きほぐしてゆく。 「あいや、あああっ! いやぁぁ、ぁっ、ぁぁぁ――!」 フェイトの悲鳴が一段と大きなものになる。頃合をみはからって、クロノは臨戦態勢になっていた巨砲の先端を、濡れそぼった花園におしあてた。 「いくぞ……フェイト」 腰をすすめて、聖門を一気に貫く。 「――っ!」 思わずのけぞる、フェイトの細く白い喉。そこに唇を押し当てると、クロノは彼女の締め具合をじっくりと味わう。 夫でも恋人でもない男が、初めての相手だ。すまない――と心で詫びながら、ゆっくりと腰を使う。 とろけるような肉壷に、己を突きたてつづけた。 おもったよりも負担はないらしい。突き上げるたびに胸がゆれ無意識なのか、焦点のあわない目でクロノをみあげてくる。 もう喘ぎ声と悲鳴の判断はつかなかった。フェイトはクロノの下で泣き叫ぶ。 「あっ、あっ、いやぁっ、あ、あ、ああああ!!」 もう意識がまわっていなのか、口の端からよだれがこぼれる。 クロノはそれをなめとった。そのまま耳の穴に舌をつきこむ。 「ひ――ッ! やっ! くすぐっ、たいよぉっ!」 泣き叫ぶフェイトの膣道がいっそうクロノしめつけた。 さきほど後孔で精をはなったばかりだが、クロノは強い射精感をかんじた。長くは持たない。 クロノはグラインドを大きなものにかえた。早く、つよく、息子の先端を子宮へおしこんでいく。 「あ――ッ――やぁっ、や、や、やぁ――ッ!」 動きの早まりにしたがって、フェイトの悲鳴がはげしくなった。背中へまわされた片腕が、クロノを強くつかんだ。快楽に耐えているようなしぐさだった。 いつのまにか、フェイトも腰を動かし――おそらく無意識に――クロノの射精をさそっていく。 おもわぬ動きに、クロノの限界がはやまってしまった。 「だすぞ……フェイトッ!」 「あ、へ、なっ、なにを――?」 フェイトの質問にこたえるまえに、クロノはフェイトの膣内に精をまきちらしていた。 妖怪の卵を中和するために、なるべく奥へ精をはなつ――。 「いやあぁぁぁぁ、ぁ、ぁ、ぁ」 最後のひとおしだったのか、フェイトは背をおおきくのけぞらせ、身体をびくびくと痙攣させた。 膣が最後の一滴までのがすまいとするのか、クロノの男根をねじ切るような強さで締め付けた。 なんどか脈動ののち、クロノは射精をおえた。 いまだのけぞったまま、形のいい腹部を天井につきだしていたフェイトも、身体から力をぬいていた。 「っ……と」 クロノは射精の忘我からめざめて、フェイトの様子をみる――。 「……フェイト?」 疲労にまみれた顔がそこにあった。肌は上気し、呼吸はあらい。 だが、目はとじられていた。 「フェイト、フェイト。大丈夫か……?」 答えはなかった。 はじめての絶頂のせいか、フェイトは気をうしなってしまったらしい。 今日一日でフェイトは陵辱を経験し、男性とのセックスまで経験してしまった。 体力的にも、精神的にも限界に近かったのだろう。なんどか呼びかけてみたが、安らかな寝息で答えられてしまった。 「……起こすのも、な」 だが、このままおいていくのもどうだろうか。 クロノはフェイトの白衣を直そうとして、気がついた。フェイトの手が袖を握り締めている。 どうやら交わりをはじめてからずっとつかんでいたらしい。クロノはまったく気がつかなかった。 「……はぁ」 ため息をつきながら、最初の考えとはうらはらに性欲の対象としてフェイトを抱いてしまったことに後悔した。 目の前にエイミィの顔が浮かぶ。だが――。 クロノはフェイトからいちもつを抜いた。膣の内圧によって、自らはきだした精液がとろとろとこぼれてくる。 妖怪の卵を中和した精液は、生殖機能をうしなうためフェイトが妊娠することはない。 クロノが問題にしているのは、量だった。二度目にしては多すぎる。 考えられる理由はフェイトとの相性が抜群によい、とかだ。 そういえば処女をうしなって数時間しかたっていないのに、セックスで絶頂に達したフェイト「も」クロノと相性がいいのかもしれない。 どちらにしろ、フェイト夢中になって抱いたのは確かだった。 「いかんいかん……相手はフェイトだ」 それに自分には愛するエイミィがいる。いる、が――。腰のあたりにのこっている快楽はなんともしがたい。 後始末をおえ、袖をはなしてくれないフェイトの白衣をととのえ、クロノはフェイトのとなりへ横になり、ブランケットと上掛けを肩までひきあげた。 フェイトの安らかな寝顔をみながら、クロノは床についた。 だが、それほど気にする必要はないのかもしれない。もう二度と、フェイトと肌をあわせることなどないし、あってはならない。もちろん、妖怪におそわせる気など、毛頭ない。 寝息を立てるフェイトは、情事をかわしたばかりとは思えない寝顔でとなりにいる。 ふるふると、口ぶるがふるえた。どうやら寝言をいっているらしい。 静かな夜だ。クロノはその小さな本人の自重とは無関係の本音を聞いてしまった。 「クロノ……愛してるよ……」 「ぶっ!?」 おもわず噴出しそうになった 明晰な頭脳は、いまつぶやかれた言葉を安易に反芻する。 クロノ……愛してるよ…… クロノは金魚のように口を上下させた。とんでもない告白に心臓がとびあがりそうだった。 「た、ただの寝言だ……そうだ、寝言……」 フェイトはやすらかな寝息を続けていた。 クロノは目をつむり、睡眠に勤めようとする。頭のなかでは、しつこく、そしてあまく、フェイトの寝言がリピートされていた。 クロノ……愛してるよ…… ごめんね、クロノ。 もう朝も近い時間にフェイトは目をさましてしまい、隣で眠るクロノの髪を梳いていた。 頭のなかに真っ白い空間がひろがって、そのまま意識をうしなってしまったらしい。後頭部が鈍痛をうったえ、四肢がけだるい。 はやてやアリサがいっていた絶頂とか、オルガスムスとかいうものだろうと判断した。とりあえず大事はないはず、だ。 「うっ……でも、どうしよ……」 情事をおもいだすととたんにオロオロと落ち着かなくなる。 結局、フェイトの覚悟は最初のうちしか持たなかった。 クロノが油をとりにいこうとしたとき、耐え難い孤独におそわれ、ついクロノをとめてしまった。胸に穴が開いてしまいそうだった。 クロノをそのままいかせれば、フェイトの意図どおり、無難に治療はおわっていたかもしれないが、あの瞬間かんじた、孤独は本当に耐えがたいものだった。 クロノをさそってしまったのも、その孤独感が原因だった。もっとそばにいてほしい。そんな感情が先にたっていたのだ。 自重という言葉をおもいだしたのは、クロノにおしたおされる少し前までだった。 エイミィの顔をおもいだし、すさまじい罪悪感に顔がひきつったが――責めがはじめると、もうなにもかも忘れてしまっていた。 快楽が我慢できるレベルをこえていたのだ。 妖怪がのこしていったのは卵だけではなく、性感もめざめさせていったらしい。 口内に舌をつきいれられたときは――目の前が白く染まり、 乳房をもまれたときは――せつなの間意識が飛び、 陰核をもてあそばれたときには――もう上下の感覚がなくなっていた。 秘処をつきこまれたときにはすでに、半分意識がなかった。自分がどんな言葉をさけんだのかもわからない。 目の前にあったはずのクロノの顔すらおぼえていないという、ありさまだった。 「クセになったりしない、よね。気持ちよすぎだよ、クロノ……」 エイミィの顔が浮かんだり、消えたりしている。 罪のにおいがたちこめている気がした。まだ成長しきっていない、未熟な心でそれに耐えるのはむずかしかった。 そろそろと、とフェイトは手を下半身におろしていった。 寝息を感じるほど近くにまで顔をよせ、指先で陰核をこすりはじめる。 「んっ、んあっ……クロノ……」 クロノの吐息をすいこみ、クロノの汗のにおいに抱かれながら、フェイトは自分をなぐさめはじめる。 みだらな考えと、頭を痛くさせる問題を忘れるための手段としての。 罪から逃げる手段として――。 フェイトは自慰におぼれていった。 フェイトの初夜は、こうして過ぎ去っていく。 クロノはフェイトの寝言が楔となり、フェイトはクロノへの想いと与えられた快楽が鎖になった。 これがのちのちどういう結果をもたらすかを知るものはいない。 ただ二人の心情を明確に読みとることができる人物はいた。 光の加減によっては緑色に見える長い髪をゆらす女性――音羽葉子。 「あらあら、どうするのかしらね、これから……」 水杜神社の社務所で、音羽葉子はこまったようにわらった。 思いがけず――余人が知ったら間違いなく首をかしげる――葉子は二人の想いを知ってしまった。 葉子としては、いくら治療といっても性行為にはかわらないのだから、たのしめばいいじゃないかと思うのだが。 二人とも生真面目すぎて、その辺の融通がきかないらしい。 ……心配している顔じゃないですよぉ、ぬし様…… 葉子の心情をさとった『誰か』が消え入りそうな声で言った。 そやな。こりゃ、完全に二人がただれた関係になっていくのをたのしんどる顔や。 大体フェイトっちゅうんは、わいの相棒になる子やろ? あんまりいじめんときや 先の声にこたえたのは、これまた『誰か』。アクの強い関西弁で葉子をいさめる。 「まあ、これはわたしが同行しなくっても、ただれていくと思うし……」 葉子は『誰か』にわらいかけた。ちなみに社務所のどこにも人影は存在しない。フェイトをのぞいた住人、居候はそろって眠りの中、だ。 葉子のほかには、社務所のテーブルに置かれた、燃え上がるように紅い刀身をもつ刀と、氷を研いでつくったかのような刀身をもつ薙刀があるだけだった。 「それよりも。わたしとしてはなのはちゃんとユーノ君、幹也さんと音羽姉妹のほうが気になるわ。ま、急場をしのげるくらいには協力しなさい、火嶽、冷軋――」 ま。まかしとき が、がんばりますです 『誰か』の返答に、葉子は満足げにうなずくと、刀と薙刀の刀身を撫でまわした。 単発総合目次へ その他系目次へ TOPページへ